
千葉県で脂質異常症診療をご希望の方へ
当クリニックでは、長年にわたり大学で診療と研究に携わってきた 日本動脈硬化学会専門医 が常勤しています。
この専門体制を生かし、このたび 「脂質異常症専門外来」 を開設いたしました。
脂質異常症(高コレステロール血症・高中性脂肪血症など)は、自覚症状がほとんどないため放置されがちですが、実は血液中の脂質バランスの乱れによって 動脈硬化が進行し、心筋梗塞や脳梗塞などの重大な病気を引き起こす原因 となります。
当クリニックでは、専門医による正確な診断と最新の治療方針のもと、管理栄養士による食事指導 や 理学療法士による運動療法 を組み合わせた、総合的で実践的なサポート を行っています。
患者さん一人ひとりの体質や生活習慣に合わせたオーダーメイドの治療で、動脈硬化の進行を防ぎ、健やかな未来を支えます。
当院の特徴
- 1. 日本動脈硬化学会専門医を中心とした診療
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当クリニックには、日本動脈硬化学会専門医であり、大学教授として長年研究と診療に携わってきた医師が常勤しています。医学的なエビデンスに基づき、患者さん一人ひとりのリスクに合わせた治療薬の選定や治療方針を行っています。
- 2. 薬物治療だけでなく、チーム医療で生活習慣改善を含めた総合的なサポートを行うのが特徴です。
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- 管理栄養士 が、食生活の見直しをサポートします。患者さんの生活スタイルに合わせて具体的な栄養相談を行います。
- 理学療法士・健康運動指導士 が、運動プログラムを提案し、安全で無理のない運動習慣づくりを支援します。
診療の流れ
- 問診
- 空腹時(時に随時に)血清脂質:TC、LDL-C、HDL-C、TG、non-HDL-C、を調べ、高LDLコレステロール血症、高TG血症、低HDL血症といったJAS基準による分類を行います。
- 甲状腺機能、肝腎検査、糖尿病の有無、薬剤歴、飲酒歴から二次性脂質異常症を鑑別します。二次性の場合、原因疾患治療を優先します。
- 必要に応じ補助検査をします。アポリポ蛋白測定(ApoB、ApoA-I、ApoC-Ⅲ、ApoEなど)、リポ蛋白分画、RLP-C、Lp(a)、リポ蛋白リパーゼ(LPL)などから、家族性高コレステロール血症、高TG血症(IV型, V型の可能性)、III型などの判定をします。
動脈硬化や心血管リスクを評価します。
- 動脈硬化の進展状況の把握(頸動脈エコー、CAVI/ABI測定)
- 時に心電図、胸部レントゲン、ホルター心電図
生活習慣改善(栄養指導・運動支援)および治療薬の選択(スタチン、エゼチミブ、フィブラート、PCSK9阻害薬など)を行います。
定期的な検査および患者さんとの相談を通じて、治療効果や副作用を確認しながら治療の調整をします。
このような方はご相談ください
- 健康診断でコレステロールや中性脂肪の異常を指摘された方
- ご家族に心筋梗塞・脳梗塞・動脈硬化症の既往がある方
- 脂質異常症の薬を服用しているが、効果や副作用が気になる方
- 生活習慣を改善したいが、どうすればよいかわからない方
- 食事や運動だけで改善しにくい脂質異常症でお悩みの方
よくあるご質問
Q-1. 脂質異常症とはどのような病気ですか?
脂質異常症とは、血液中のコレステロールや中性脂肪の値が基準より高い、またはHDL(善玉)コレステロールが低い状態を指します。放置すると動脈硬化が進み、心筋梗塞や脳梗塞など重大な病気につながります。
Q-2. 自覚症状はありますか?
脂質異常症はほとんどの場合、自覚症状がありません。そのため健康診断や血液検査で初めて指摘される方が多く、「サイレントキラー」と呼ばれる病気の代表の一つです。
Q-3. 治療はどのように進めますか?
当クリニックでは、まず血液検査で詳しく脂質の状態を調べ、合併症(心臓や脳の病気)のリスクをチェックします。そのうえで、生活改善・食事療法・運動療法を基本に、必要に応じて薬物療法を組み合わせた総合的な治療を行います。
Q-4. 食事はどんな点に気をつければいいですか?
飽和脂肪酸(バターや脂身の多い肉)やトランス脂肪酸を控え、魚・野菜・大豆製品などを取り入れることが大切です。当クリニックでは管理栄養士が食生活の見直しをサポートし、一人ひとりの生活スタイルに合わせて、無理なく続けられる食事改善を提案します。
Q-5. 運動はどの程度必要ですか?
ウォーキングなどの有酸素運動を、1日30分程度・週に5回を目安に続けることが勧められます。当院では理学療法士や健康運動指導士が、安全で効果的な運動方法をサポートします。
Q-6. 薬はずっと飲み続けなければならないのでしょうか?
症状や合併症リスクによって異なります。生活習慣の改善で十分にコントロールできる場合もありますが、多くの方は再び数値が上昇するため、薬物療法を継続することが必要です。当院では専門医が最新のエビデンスに基づき、最適なお薬を選定します。
Q-7. 他の病院で治療中ですが、相談だけでも可能ですか?
はい、可能です。現在の治療内容や数値に不安のある方、セカンドオピニオンを希望される方も受診いただけます。紹介状や検査データをお持ちいただけると、より正確に評価できます。
脂質異常症という病気について
脂質異常症とは
脂質異常症という言葉
脂質異常症は、血中脂質(主に 総コレステロール(TC)、LDLコレステロール(LDL-C)、HDLコレステロール(HDL-C)、中性脂肪(トリグリセリド:TG))の異常を指します。脂質異常症は、動脈硬化性疾患(心筋梗塞、脳梗塞、末梢動脈疾患など)の主要なリスク因子となります。近年は「高脂血症」という表現から、「低HDL血症」なども含める意味で「脂質異常症」が用いられています。
脂質異常症の分類
(1) 日本動脈硬化学会(JAS, 2017年版動脈硬化性疾患予防ガイドライン)
臨床現場での基準値は以下の通りです(空腹時採血に基づく)
- 高LDLコレステロール血症:LDL-C ≧ 140 mg/dL
- 低HDLコレステロール血症:HDL-C < 40 mg/dL
- 高トリグリセリド血症:TG ≧ 150 mg/dL(随時採血ではTG ≧ 175 mg/dL)
- ※non-HDLコレステロール(non-HDL-C = TC − HDL-C) ≧ 170 mg/dL も参考指標
(2) 病態・原因による分類
- 1. 一次性脂質異常症(遺伝性)
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- 家族性高コレステロール血症(FH):LDL受容体の遺伝子異常など
- 家族性複合型高脂血症
- 家族性高カイロミクロン血症(リポ蛋白リパーゼ欠損など)
- 2. 二次性脂質異常症
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- 糖尿病、甲状腺機能低下症、腎疾患(ネフローゼ症候群、慢性腎不全)、肝疾患(原発性胆汁性胆管炎など)
- 薬剤性(利尿薬、β遮断薬、ステロイド、免疫抑制薬など)
- 生活習慣(過食、飲酒、肥満、運動不足)
(3) WHO / Fredrickson分類(リポ蛋白電気泳動パターンに基づく伝統的分類)
血清リポ蛋白異常のタイプ分類(現在は研究的意味合いが強く専門領域で使用)
| 型 | 主な異常リポ蛋白 | 臨床的特徴 |
|---|---|---|
| I型 | カイロミクロン | 小児発症、膵炎リスク、動脈硬化は稀 |
| IIa型 | LDL | 家族性高コレステロール血症、早発性動脈硬化 |
| IIb型 | LDL + VLDL | 家族性複合型高脂血症、冠動脈疾患リスク高 |
| III型 | IDL(レムナント) | 家族性異常βリポ蛋白血症、早発性動脈硬化、手掌黄色腫 |
| IV型 | VLDL | 高TG血症、肥満・糖尿病関連 |
| V型 | VLDL + カイロミクロン | 高TG血症、膵炎リスク高 |
脂質異常症の診断・検査法
(1) 基本的検査(スクリーニング)
空腹時血清脂質測定
総コレステロール(TC)
LDL-C(直接法またはFriedewald式:TC − HDL-C − TG/5、ただしTG < 400 mg/dL時のみ)
HDL-C
TG
non-HDL-C(= TC − HDL-C)
食後でも測定可能で、動脈硬化リスク評価に有用
(2) 詳細評価
- リポ蛋白分画検査
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- 超遠心法、電気泳動法、NMR法などでVLDL, LDL, HDL亜分画を測定
- アポ蛋白測定
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- ApoB(LDL粒子数の指標)、ApoA-I(HDLの主要構成)、ApoC-Ⅲ(TG代謝を抑制)、ApoE(III型鑑別)
- Lp(a)
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家族歴や若年発症の動脈硬化で測定
- レムナント様リポ蛋白コレステロール(RLP-C)
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III型疑い時など

(3) 原因精査のための検査
- 内分泌系疾患の鑑別:甲状腺ホルモン(TSH, FT4)など
- 腎機能障害の影響:尿蛋白、Cr、eGFR
- 肝機能障害の影響:AST, ALT, γGTP, ALP
- 糖尿病の関与:血糖・HbA1c
- 薬剤の影響・飲酒の影響:薬剤歴、飲酒習慣
脂質異常症の治療法
脂質異常症の治療は、生活習慣の改善(食事・運動) を基本とし、必要に応じて 薬物療法 を組み合わせます。
当院では、日本動脈硬化学会専門医が中心となって診断から治療薬の選択まで行い、管理栄養士や理学療法士と連携しながら、患者さんに最適な治療を提供しています。
1. 生活改善
生活習慣の見直しは、すべての脂質異常症治療の基盤です。
- 禁煙:喫煙そのものも動脈硬化を促進するため、脂質異常症のある方では禁煙が必須です。
- 飲酒制限:アルコールは中性脂肪を上昇させるため、控えめを心がけましょう。
- 体重管理:肥満はコレステロールや中性脂肪を上昇させ、HDLコレステロール低下させるため、適正体重を目指します。
2. 食事療法
管理栄養士が一人ひとりの生活スタイルに合わせて、無理なく続けられる食事改善を提案します。
- 飽和脂肪酸・トランス脂肪酸を減らす(バター、揚げ物、加工食品など)
- 魚や大豆製品を積極的に(青魚に含まれるEPA・DHAは中性脂肪を下げる効果)
- 食物繊維を増やす(野菜・海藻・きのこ類がコレステロール吸収を抑制)
- 糖質・脂質のバランスを調整(食べ過ぎを防ぎ、適正なエネルギー摂取を)
- 甘いものやお酒を控えめに(これらは中性脂肪を高めやすいので注意)
食事療法は「コレステロールや中性脂肪を下げ、薬の効果を高める」ためにとても重要です。

3. 運動療法
理学療法士・健康運動指導士のサポートのもと、患者さんに合った運動習慣を提案します。
- 有酸素運動:ウォーキング・サイクリング・水泳などを週5回、30分程度行うと中性脂肪を下げ、HDLコレステロールを増やします。
- 筋力トレーニング:筋肉量を増やし、基礎代謝を改善します。
- 継続することが鍵:「無理なく、楽しく、続けられる運動」が動脈硬化予防につながります。
4. 薬物療法
生活改善だけでは数値が改善しない場合、薬による治療を行います。
当院では、患者さんのリスクに応じて最適な薬を選定します。
- スタチン系薬:LDLコレステロールを強力に下げ、心筋梗塞・脳梗塞予防に効果
- エゼチミブ:腸でのコレステロール吸収を抑制
- フィブラート系薬:中性脂肪を下げ、HDLコレステロールを増やす
- PCSK9阻害薬(注射):難治性脂質異常症にも有効な新しい薬剤
- EPA製剤:中性脂肪を下げ、動脈硬化の進行を抑制
薬は「コレステロール値を下げる」だけでなく、動脈硬化を防ぎ心血管イベントを予防することが目的です。
まとめ
脂質異常症は自覚症状がないまま動脈硬化が進行するため、早めの診断と治療が大切です。
千葉県船橋市の三咲内科クリニックでは、日本動脈硬化学会専門医による診断と薬物療法、管理栄養士による食事療法、理学療法士や健康運動指導士による運動療法 を組み合わせ、患者さんに合った最適な治療を提供しています。
「健診でコレステロールや中性脂肪が高いといわれた方」「脂質異常症の治療を専門的に受けたい方」は、ぜひご相談ください。



